在庫出し入れの際に数量等必要な情報を記録する、入出庫管理は製造業・物流業においては非常に重要な業務です。これらの作業の簡素化・人的ミス防止のためにはバーコードも有効ですが、RFIDへの置き換えにより大きなメリットがあります。
作業バーコードにて入出庫管理を行っていると、主に下記3点の課題があります。
①在庫情報を一目で確認できない
②汚れによりバーコードが読み取れないことがある
③商品情報を書き込むことができない
このような課題をお持ちの場合は、RFIDへの置き換えが最適といえます。
バーコードで入出庫管理を行っていると、どうしても在庫情報を一目で把握できず、煩わしさを感じてしまう場面もあります。表示機能付きRFIDタグを用いることにより、在庫数を容易に視覚化することが可能となります。
倉庫や工場内の汚れが酷い場合、バーコードで入出庫業務を行っていると、「バーコードに汚れが付着しリーダーで読み取れない…」といった事態につながります。RFIDは、直接バーコードなどを読み取るわけではないので、汚れによる読み取り不良が発生する恐れはありません。汚れがある環境では、バーコードからRFIDへの置き換えが望ましいといえます。
バーコードでも商品情報を書き換えることは可能ですが、データベースから情報を書き換える必要があります。RFIDでは、同様にデータベースから情報を書き換えることができる上、メモリ機能があるので、サーバーと連携しなくとも現場でハンディターミナル等を用いて、情報を書き換えることが可能です。
バーコードで管理を行うと、どうしても紙が必要となります。一方、RFIDを導入するとペーパーレス化を実現することが可能です。そのため、ペーパーレス化の推進有無も活用のポイントの1つといえます。
上述の通り、バーコードやQRコードは汚れが付着すると、情報を読み取ることができません。一方で、RFIDは直接バーコードなどを読み取るわけではないので、汚れにも非常に強いことが特長です。このポイントを考慮して、置き換えを検討することが大事です。
バーコードへ置き換える形でRFIDを導入すると、システムの一新が必要であるため、初期導入コストが発生します。そのため、運用メリットと導入コストを比較した上で、導入を検討することが重要です。