電子棚札(ESL:Electronic Shelf Label)は、従来紙で表示されていた特定の情報をデジタル表示するシステムです。電子棚札の活用は、スーパーマーケットや家電量販店などの小売業で広がり、現在は、物流、製造、医療など、様々な分野で導入が進んでおり、在庫管理、商品管理など活用用途は拡大しています。
電子棚札本体には、液晶ディスプレイが用いられていましたが、現在は電子ペーパーが用いられていることも多く、情報を動的に表示することができます。電子棚札を導入することにより、特定情報の表示を一括して瞬時に変更できるため、大幅な作業効率化を実現できます。
電子棚札の用途として最も一般的な小売業では、販売価格変更や商品レイアウト変更の際に、店舗スタッフが、パソコンやタブレット端末から、簡単に価格や商品情報を変更することができ、生産性向上を目的に、多様な店舗で使用されています。
電子棚札は、本体のみで活用することはできず、以下のようなハードウェア、ソフトウェアとともに構成されます。
特定情報が表示されるディスプレイ部分です。電子棚札本体は、現在、電子ペーパータイプが主流です。
サイズについては、1.5inch(約38mm)~5.8inch(約147mm)程度が主流ですが、在庫管理、商品管理を目的とした活用では、多くの情報を表示して、さらに視認性を高くしたいという要望も多く、~13.3inch(約337mm)程度の大型も使用されています。
電子棚札とサーバー間でデータ通信を行うための機器です。通信方式には大きく、以下の3つがあります。
電子棚札システムの運用を行う上で、必須のソフトウェアです。表示情報の作成・変更、各ハードウェアとの連携、データ分析を行います。近年では、クラウド型が主流であり、サーバの設置、ソフトインストールも不要となっており、システム導入コストは低減しています。
電子棚札本体と通信するための機器です。アクセスポイントの種類にもよりますが、一台当たり1,000枚~10,000枚の電子棚札を制御できます。
電子棚札システムの導入・活用により、以下のようなメリットを享受できます。
一番のメリットは、前述したとおり業務効率化による生産性の向上です。特定情報を記載した紙の張替えを人手にて行うことには多くの時間が必要であり、瞬時に一括して情報の変更ができる電子棚札を活用することにより、大幅な作業時間の短縮が実現できます。
小売業はもちろんですが、人手不足を課題とする物流業や製造業でも、生産性向上を目的に活用が進んでいます。
電子棚札を活用することで、紙の使用量を低減することができます。紙を焼却する際には多くのCO2が排出されますが、紙の使用量を低減することでCO2排出量を減らすことが可能です。昨今、環境への配慮と事業活動の両立が求められていますが、環境対応を目的に電子棚札を導入する企業も多くなっています。
紙の張替えや記入など、高頻度に人的作業が発生すると、その分、ミスの発生頻度が高くなります。電子棚札の導入により人的作業を減らすことが可能となり、作業に付随するヒューマンエラーを低減させることが可能です。
主に小売業のメリットですが、購買量や購買時間などのデータをPOSシステムで分析した後、即時で価格変更が可能になり、実行に移すまでの機会損失を回避することが可能になります。
電子棚札システムの運用を行う上で、必須のソフトウェアです。表示情報の作成・変更、各ハードウェアとの連携、データ分析を行います。近年では、クラウド型が主流であり、サーバの設置、ソフトインストールも不要となっており、システム導入コストは低減しています。
RFID・電子棚札システム ソリューションナビを運営する株式会社サンエスは、電子棚札システムの導入支援を行っており、小売業だけではなく製造業、物流業、病院など、多くの企業様に電子棚札システムを導入しています。当社の優位性や課題解決に向けた提案内容を紹介します。
当社は電子棚札本体のメーカーではありません。これはデメリットではなく、メリットとしてお客様に選ばれています。
理由として、お客様のご要望に合わせて、最適な電子棚札を選定でき、お客様の課題解決実現に向けた提案が行えるからです。
電子棚札の選定から当社が保有するパッケージシステムも活用したシステム導入、運用支援までを行い、皆様にとって高い価値提供を行います。
当社は、生産管理システム・在庫管理システムのLINESYSシリーズをラインナップとして保有しており、電子棚札と連携したLINESYS-eslを皆様に提供しています。
物流作業、在庫管理作業に関する問題点や、システム導入に関する課題を徹底的にヒアリングしてローンチした、パッケージソフトのLINESYSシリーズと電子棚札を活用して、最適コスト、最適リードタイムでシステム導入を実現します。
当社では、電子棚札システムのレンタルプランを用意しています。
「電子棚札システムの導入を考えているが、固定資産化せず、サブスク型で小さく始めたい…」
「導入効果が不透明のため、まずは数か月使用して効果測定したい…」とお考えの皆様、以下に詳細を記載していますので、是非ご確認ください。
ここまで、電子棚札に関して解説をさせて頂きました。さらに詳しく知りたい皆様に、以下のコンテンツを紹介させて頂きます。
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当社に頂く、電子棚札に関するよくある質問を紹介します。
おおよそ30秒から1分で全ての電子棚札へ表示を反映することが可能です。システム仕様により、表示速度はやや異なりますので、詳細についてはお問い合わせください。
はい、可能です。当社では、構想初期段階から幅広くご相談を承っています。お客様のご要望をお伺いした上で、パッケージシステム含め、最適なご提案を行います。
電子棚札はアクセスポイントから、おおよそ半径25m圏内まで通信可能です。
もちろん、対応しています。お客様のご要望を実現するシステムの構想設計から、ソフトウェア開発、ハードウェアのご提供まで一貫して対応しています。RFID・電子棚札システムにまつわることなら、なんでもお気軽にご相談ください。
はい、可能です。当社では、お客様のご要望をお伺いした上で、どの基幹システム連携の全体仕様のご提案に加え、基幹システムのとの連携処理まで対応しています。連携を検討している基幹システムがございましたら、是非詳細をお伝えくださいませ。
はい、可能です。パッケージシステムでは、無料の貸出体験サービス(RFIDタグ、リーダライター、ハンディターミナル、各種システム)を展開しています。パッケージシステムのデモをご希望の方は、お気軽にご相談ください。